高年収特化FPと学ぶ 「守りの資産運用ゼミ」 ~Low Risk, More Money~
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頑張って昇進し、ついに世帯で年収1000万円を超えたのに、毎月の給与明細を見ると想像以上に多くの税金や社会保険料が引かれており、さらに、高額な住宅ローンや教育費の支払いに追われて実際には生活に余裕がない、という悩みを抱えていませんか。世帯年収1000万円というステージは、日本の平均水準を大きく上回る一方で、税制上の負担やライフスタイルの変化が重くのしかかりやすい分水嶺でもあります。
年収1000万円の手残りを増やすには、ライフプランに適した節税対策の組み合わせを見つけることが重要です。
年収1000万円に到達したにもかかわらず「なぜかお金が手元に残らない」と感じる要因は、累進課税制度の仕組みが考えられます。
日本の所得税は、所得が増えるほど税率が上がる仕組みになっています。国税庁の速算表を見ると、課税所得が900万円を超えたタイミングで、税率が23%から33%へと一気に跳ね上がります(控除額153万6,000円)。ここに一律10%の住民税も加わるため、せっかく給与の額面が上がっても、増えた分のかなりの割合が税金でもっていかれてしまうのが現実です。
こうした税負担の壁を乗り越えて着実に資産を築くには、所得控除や税額控除の制度をしっかりと理解し、自から積極的に節税対策を行っていく必要があります。
参照元:国税庁|累進課税とは / 所得税の税率
(https://www.nta.go.jp/about/organization/kanazawa/education/fukukyozai/high/fukui/25/index.html)
(https://www.nta.go.jp/taxes/shiraberu/taxanswer/shotoku/2260.htm)
自己負担額を抑えながら応援したい自治体に寄付ができ、返礼品を受け取りながら住民税や所得税の控除も受けられる制度です。日々の生活費の節約にも直結するため、手軽に始められる節税の定番として広く活用されています。
積み立てた掛金の全額が所得控除の対象となり、毎月の所得税や住民税を抑えながら老後資金を準備できる制度です。運用益も非課税となるため、税負担が重くなる年収1000万円超の世帯にとって強力な味方になります。
投資で得られる配当金や譲渡益がすべて非課税になり、長期的な資産形成を効率よく進められる制度です。直接的な所得控除にはなりませんが、運用益にかかる税金を気にせず資産を増やせるため、資産づくりの軸として欠かせない選択肢となります。
医療費控除や生命保険料控除といった所得控除の仕組みを理解し、漏れなく申告することで課税所得そのものを抑えます。対象となる日々の支出をしっかりと税金に反映させ、納めるべき金額を適正化するための基本となります。
物件の減価償却費や維持管理にかかる諸経費を経費として計上することで、給与所得との損益通算を活用して税負担を圧縮する手法です。中長期的な家賃収入による安定したインカムゲインを得ながら、節税効果と資産の拡大を同時に目指します。
不動産購入時のローン金利を経費計上し、課税所得を抑える節税手法です。自己資金を大きく減らさずにレバレッジを効かせた運用ができるため、高所得層の賢いファイナンス戦略として重宝されています。
プロのファンドマネージャーに運用を任せ、世界中の株式や債券に手軽に分散投資しながら資産を増やす運用手法です。新NISAなどの非課税口座をフルに活用することで、運用益に税金がかからず効率的な資産拡大を目指せます。
個別企業の株式売買や配当を通じて、高いリターンやインフレ対策を狙う運用手法です。特定口座(源泉徴収あり)を使えば確定申告の手間も省け、利益を効率よく資産形成に活かせます。
市場の動向に左右されにくい高度な独自運用手法を用い、富裕層向けに資産の保全と絶対収益の追求を目的として提供される専門的な投資サービスです。まとまった資金力を持つ高所得層に対し、一般的な市場環境を超える洗練されたリスク管理と資産防衛の手段を提供します。
一定の資産を持った富裕層を対象としたサービスであるプライベートバンクは、さまざまなサービスを受けられます。国内のプライベートバンクの場合、預金基準は資産5,000万円以上が一般的です。大切な資産を一元的に守り抜くための信頼性の高い基盤づくりとして、高所得層の間で高い関心を集めています。
新NISAは、「つみたて投資枠」と「成長投資枠」の2種類の投資枠があり、合計年間360万円まで投資が行えます。新NISAを始めるなら、年間の360万円の上限まで使い切りたいと考える方は少なくありません。
給与のみでは負担が大きく感じる場合でも、ボーナスや預貯金を組み合わせることにより年間360万円を埋められる具体的な考え方について解説します。
本業以外で収入源を増やしつつ、事業にかかった費用を経費にして課税所得を抑えるアプローチです。個人事業主として青色申告を上手に組み合わせることで、収入の分散と賢い節税効果が期待できます。
退職所得控除などの税制優遇を計画的に活用し、手元に残る資金を増やす手法です。現役時代の所得税負担を軽減しながら、セカンドライフに向けた資産を効率よく手元に残すための重要な知識です。
年収1000万円の世帯における節税対策は、家族構成やライフスタイルによって大きく異なります。ここでは、具体的な3つのケースを想定した実践的な組み合わせ例を紹介します。
住宅ローンと子育てが重なる時期は、日々の生活費を圧迫させないスマートな資金配分が求められます。
具体的には、ふるさと納税による返礼品で生活費で生活費を抑えながら、住宅ローン控除で所得税や住民税の負担を軽減します。こうして浮いた資金をNISAでの投資信託積立に回せば、手元のキャッシュ確保と将来に向けた資産形成を効率よく両立できるでしょう。
子供がいない共働き世帯(DINKS)は、将来に向けて資産をスピーディーに拡大させるチャンスです。
iDeCo(個人型確定拠出年金)の所得控除で毎月の税負担を抑えつつ、不動産投資の減価償却を活用した「損益通算」で給与所得と相殺し、税金の還付を狙うのが効果的です。複数の仕組みを上手に組み合わせることで、効率よく資産拡大を目指すことができます。
本業の給与収入に加えて副業からの収入がある場合は、個人事業主としてのメリットを最大限に引き出すアプローチが有効です。
青色申告(最大65万円の特別控除)を活用し、必要経費を正しく計上して事業所得を抑えれば、所得税や住民税の課税ベースを直接引き下げられます。さらに、小規模企業共済などの制度を併用して将来の退職金優遇の準備も見据えることで、節税効果と将来の安心感を同時に得ることができます。
節税対策をアグレッシブに進めるにあたっては、見落としがちな重要な注意点がいくつか存在します。
まず注意すべきなのが、所得制限による各種控除の除外リスクです。例えば、納税者本人の合計所得金額が1000万円(※給与収入のみの場合は年収約1200万円程度ですが、各種条件や手当、世帯の状況で判定ラインに注意が必要です)を超える場合や特例においては、配偶者控除などの各種控除が段階的あるいは完全に制限される場合があります。
また、節税を意識しすぎて無理な不動産投資や過度な支出に走り、手元の現金がショートしてしまっては本末転倒です。税金の数字だけに囚われず、家計全体のバランスや万が一に備える現金の確保を怠らないよう注意が必要です。
参照元:国税庁|配偶者控除(https://www.nta.go.jp/taxes/shiraberu/taxanswer/shotoku/1191.htm)
公益社団法人生命保険文化センター(https://www.jili.or.jp/lifeplan/houseeconomy/1034.html)
年収1,000万円クラスで税負担を抑えつつ手元に残るお金を増やすには、単発の節税策に頼るのではなく、家計全体を見渡した総合的な戦略が必要です。
あなたの家計に適した節税対策の組み合わせは、プロの視点で家計全体を俯瞰できるFPへ相談するのが近道となります。専門家の客観的なアドバイスを取り入れることで、複雑な税制の壁をクリアし、将来にわたる安心の家計基盤を築くことができるでしょう。